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診療案内


当院で検査できる症状
 
  • 目が乾く
  • 涙が出る
  • 目が疲れる
  • 目がかゆい
  • 目が赤い
  • 目が痛い
  • 目がコロコロする
  • まぶたが腫れる
  • 見え方がかすむ
  • 視界が狭く感じる
  • 歪んで見える
  • 暗い場所で見えにくい
  • まぶしい
  • 視界がずれる
  • ものが二重に見える
  • その他の症状

当院で診療できる主な目の病気
 



まぶたの病気

麦粒腫(ものもらい)
まぶたの中にある脂や汗を分泌する腺に細菌が感染して起こる炎症のことです。

  • 原因
多くはブドウ球菌という細菌が原因です。ブドウ球菌は皮膚や粘膜に常に存在している常在菌です。普段は悪影響を及ぼしませんが、身体の抵抗力が落ちると増殖し、腫れや痛みを引き起こします。また、汚れた手で目をこする、汚れたタオルで目を拭くなどの不衛生な状態によっても、ものもらいになりやすくなります。

  • 症状
初期にはまぶたの一部が赤く腫れて、異物感やかゆみを伴います。進行すると、まぶた全体が腫れて痛みが強くなります。

  • 治療
ブドウ球菌を殺菌するために抗菌薬の点眼や軟膏を使用します。症状が重い場合は抗菌薬の内服を使用します。抗菌薬への反応が悪い場合があり、その際にはまぶたを小さく切開するか注射針で膿を排出させることがあります。


霰粒腫
まぶたの中にある脂を分泌する腺の出口がつまることで慢性的な炎症が起き、肉芽腫というしこりができる病気です。さらに細菌感染を伴う場合は化膿性霰粒腫と呼ばれます。

  • 症状
まぶたの腫れや異物感があり、まぶたの中にしこりが触れます。痛みはないことが多いですが、炎症を伴うと腫れがひどくなり、痛むことがあります。

  • 治療
点眼薬や軟膏を使用して腫れの軽減としこりの縮小を図ります。ものもらいに比べて治るのに時間がかかり、長い場合は月単位でかかります。再発を繰り返す場合や腫れが大きい場合、しばらくしても治らない場合は、手術をする場合もあります。

  • 注意点
ご高齢者での発症では、悪性腫瘍との鑑別が必要な場合があるため、放置しないようにお願いします。


 

マイボーム腺機能不全
まぶたの中にある、油分を分泌するマイボーム腺という部位がしっかり機能しなくなる疾患です。涙には水分の蒸発を防ぐために表面に薄く油の層がのっています。油が足りなくなったことでドライアイが多く併発します。
ドライアイが併存することが多いので、ドライアイの治療に準じた点眼薬を使用します。抗菌薬の点眼を使用することもあります。自宅でできることとして、まぶたの温罨法があります。


眼瞼下垂
上まぶたを挙げようとしても、目が開きにくくなっている状態のことをいいます。多くは加齢により、まぶたを挙げる筋肉の筋力が低下したりまぶたの皮膚がたるんだりすることで起こります。おでこにしわを寄せることで不完全ながらまぶたを開けることはできますが、視野が狭く感じるようになります。また、眼精疲労や頭痛、肩こりの原因になるともいわれています。点眼薬や内服薬で治すことは難しいため、手術を考えることになります。


眼瞼内反症
加齢により、まぶた全体が内側を向いてしまう状態のことをいいます。まぶたの筋肉の萎縮やたるみが原因とされています。まぶたが内側を向いてしまうと、まつげが目に当たって痛みが生じます。点眼薬や内服薬で治すことは難しいため、手術を考えることになります。


睫毛乱生症

逆さまつげ

逆さまつ毛のことです。まつ毛の生え方がいびつで、目の表面にあたって痛みが生じます。治療はまつげを抜いて、目を傷つけないようにします。

  • 注意点
ご自身で抜くと、まつ毛が途中で切れて切り株みたいに残ります。そうなると余計に目の表面を刺激します。眼科で抜いてもらうことをお勧めします。


斜視

 

通常、視線は両目とも同じ目標に向かってそろっています。斜視とは、片方の目がまっすぐ目標を向いているにも関わらず、もう片方の目が違う方向を向いていることをいいます。

  • 原因
 ・目を動かす筋肉や神経の異常
 ・片方の視力が不良
 ・遠視(お子様の場合)
 ・加齢
 ・頭や体の病気
 ・スマートフォンの長時間使用

  • 症状
立体感が低下します。大人の斜視では目の疲れやものが二重に見える症状がみられますことがあります。お子様の斜視では屋外でまぶしがったり、片目つむりが見られたりすることがあります。また、弱視の原因となることがあります。

  • 治療
斜視となっている原因によって異なります。例えば片方の視力が不良である場合には原因に対する治療が必要です。遠視があるお子様では眼鏡装用が必要です。
特にお子様では、弱視を予防するために早期発見、早期治療が大切です。


白目の病気

結膜炎

結膜炎

白目の一番表面の膜である結膜が、さまざまな刺激や感染などにより炎症を起こした状態をいいます。

  • 原因
 ・ アレルギー性結膜炎
 ・細菌性結膜炎
 ・ウイルス性結膜炎(はやり目、プール熱)

  • 症状
 ・目が充血する
・目がゴロゴロする
目やにが出る
プール熱の場合:発熱やのどの痛み

  • 治療
細菌性結膜炎の場合は抗菌点眼薬による治療が基本となります。ウイルスに対する有効な薬剤はありませんが、炎症を抑えるためや細菌感染予防のために点眼薬が使用される場合があります。
どのような細菌によるものか調べるために目ヤニを採取したり、ウイルス性結膜炎かどうかを調べるために涙を採取したりすることがあります。

  • 注意点
ウイルス性結膜炎の場合、症状がおさまってきた頃に、黒目に小さな濁りが出て視力が低下することがあります。結膜炎が治ったかなと思っても、通院を中断しないようにお願いします。


強膜炎
白目は表面から結膜、強膜で構成されています。強膜に炎症が生じている状態を強膜炎とよびます。

  • 原因
慢性関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患とよばれる全身の病気に関連して発症することがありますが、原因を特定できないケースが約半数です。

  • 症状
強膜炎では、異物感、目の痛み、目の充血などがみられます。

  • 治療
点眼薬の治療が基本的ですが、重症な場合には内服薬による治療が必要です。

  • 注意点
結膜炎と考えて放置してしまうと重症化してしまうので、早めの眼科受診をお勧めします。また、強膜炎は再燃しやすい病気です。症状が治まっても通院を中断しないことが大切です。


黒目の病気

 

角膜潰瘍

角膜の深い部分にまで傷が生じている状態です。

  • 原因
 ・細菌や真菌(カビ)、ウイルス、アカントアメーバなどによる感染
 ・自己免疫性疾患(慢性関節リウマチなど)
  • 症状
 ・目の痛み
 ・目の充血
 ・が出る
 ・まぶたが腫れる
 ・目がかすむ

  • 治療
原因によって異なります。基本的には点眼薬で治療をしますが、重症例では内服薬を使用することがあります。

  • 注意点
コンタクトレンズの不適切な使用が原因であることが多いです。角膜潰瘍は治癒した後も永久的な視力障害を残すことが少なくありません。コンタクトレンズの適正使用を心掛けましょう。


目の奥の病気

 

飛蚊症
視線を横切って、あたかも蚊が飛んでいるように見えたり、糸くずが舞っているように見えたりする症状のことを言います。

  • 原因
眼球の中には硝子体と呼ばれるゲル状の物質で満たされており、その硝子体中に生じた混濁により生じた影が網膜に投影されることによって起こります。飛蚊症は「生理的なもの」「病的なもの」に分けられます。加齢に伴って硝子体の中に混濁が生じたり、網膜から硝子体が分離 (後部硝子体剥離) したりすることによって起こる飛蚊症は「生理的なもの」に区分されます。「病的なもの」としては、網膜裂孔(網膜に穴が開いている)・網膜剥離ぶどう膜炎・硝子体中の出血などがあります。

  • 症状
眼球の動きによって、影が動いて見えます。暗い場所では気がつかず、白い壁など明るい景色を見たときに気がつくことが多いです。

  • 治療
「生理的なもの」は一種の加齢変化によるものですので、そのまま様子を見ます。個人差はありますが、徐々に気にならなくなってくる場合もあります。一方で「病的なもの」であった場合、原因となっている病気に対する治療が必要です。その場合、早期発見がその後の治療に大きく左右されます。

  • 注意点
飛蚊症は50歳を過ぎると多くの方で経験する症状ですので、つい軽く考えがちです。しかし、「生理的なもの」か「病的なもの」かは、医療機関を受診してみないとわかりません。どうかご自身で判断をされずに、飛蚊症を自覚したら早めに医療機関を受診してください。


 

ぶどう膜炎
ぶどう膜は「虹彩」「毛様体」「脈絡膜」の総称です。これらの組織に生じた炎症をぶどう膜炎とよびます。

  • 原因
原田病やサルコイドーシス、ベーチェット病などの自己免疫疾患とよばれる全身の病気に関連して発症することがありますが、原因を特定できないケースが約半数です。ウイルスなどの感染によるものもあります。

  • 症状
 ・目のかすみ
 ・目の痛み
 ・飛蚊症(黒い物が飛んで見えるような症状)
 ・眼が充血する

  • 治療
症状や程度が軽い場合には点眼薬による治療を行います。重度な場合には内服薬が用いられます。原因を特定するために総合病院などへの紹介が必要になるケースがあります。


 

網膜裂孔,裂孔原性網膜剥離
眼球の内側にある網膜という膜に小さな裂け目ができることを網膜裂孔といいます。
網膜裂孔が原因で網膜が眼球からペロリと剥がれてしまった状態を網膜剥離と呼びます。
(正式には裂孔原性網膜剝離)
  • 原因
眼球の中には硝子体と呼ばれるゲル状の物質で満たされており、加齢に伴って網膜から硝子体が分離 (後部硝子体剥離) してきます。この際に網膜の一部が引っ張られ、網膜裂孔が生じることがあります。網膜裂孔を放置しておくと、網膜と眼球の間に硝子体中の水分が入り込んでいき、網膜が剝がれていきます。このような加齢(50歳から60歳代)に伴うものが多いですが、頭部や眼球への衝撃によっても生じることがあります。

  • 症状
網膜裂孔が生じる際に飛蚊症(黒い物が飛んで見えるような症状)や光視症(視界の隅で光のスジが見える)があらわれることがあります。網膜剥離へと進行すると視界の⼀部が見えにくくなったり、ものが歪んで見えたり、視力が低下したりします。

  • 治療
網膜裂孔が生じているだけで網膜が剥がれていない場合は、網膜裂孔のまわりにレーザー治療を行うことで、網膜剥離へ進行しにくくすることができます。網膜剥離に進行している場合には、手術が必要となります。

  • 注意点
網膜が裂けたり剝がれたりと聞くと痛みがあると想像してしまいますが、痛みは伴いませんので注意が必要です。


黄斑前膜(黄斑上膜)
網膜の中心である黄斑の前に線維状の膜がはる病気です。緩徐に進行し、失明には至ることはほとんどありません。しかし、見え方が悪くなることにより、日常生活に支障をきたすことがあります。50歳以降に発症し、有病率は4%前後と言われています。

  • 原因
加齢によって自然に発生する特発性と、網膜裂孔に対するレーザー治療後やぶどう膜炎後、眼科手術後に発生する続発性があります。

  • 症状
視力が低下したり、まっすぐな線がゆがんでみえたり(歪視症)します。

  • 治療
自覚症状が少なく、日常生活に支障のない方は、手術を行わず経過観察で良いこともあります。視力が低下した場合、日常生活に支障がある場合には手術が必要です。


黄斑円孔
網膜の中心である黄斑に穴が開いてしまう病気です。黄斑はものを見るうえでもっとも重要な機能を果たしているため、視力にも重大な影響が出てしまいます。

  • 原因
眼球の中には硝子体と呼ばれるゲル状の物質で満たされており、加齢に伴って網膜から硝子体が分離 (後部硝子体剥離) してきます。この際に黄斑が引っ張られ、進行するにつれて黄斑に欠損が生じて、穴になります。50歳から60歳代で発症することが多いです。

  • 症状
まっすぐな線がゆがんでみえたり(歪視症)、視力が低下したりします。

  • 治療
自然治癒することは残念ながらありません。手術が必要です。


糖尿病網膜症
糖尿病が原因で、網膜に障害が起きる病気です。進⾏すると視⼒低下を引き起こし、時に失明に至る場合もあります。中途失明原因の第3位です。初期の段階では自覚症状がなく、自覚症状が出たときにはかなり重症になっています。糖尿病と診断されたら、必ず眼科を受診してください。
糖尿病網膜症の診療において、眼科と内科の連携が必要不可欠です。目の状態によって内科の治療内容が変わり、血糖値のコントロール状態によって目の治療方針も変わります。

※当院は、糖尿病専門医が院長である「黒田内科クリニック」さんと密に連携をとり、糖尿病網膜症診療にあたっております。

  • 症状と治療
  1. 初期(単純糖尿病網膜症)
  2. 多くの場合、まだ⾃覚症状はありません。網膜に⼩さな出⾎や血管瘤(こぶ)があります。
    ⾎糖値のコントロールで改善が期待できる状態です。血糖値のコントロールが悪いと中期へ進行してしまいます。

  3. 中期(増殖前糖尿病網膜症)
  4. 網膜の血管が広く障害され、網膜が虚血(網膜に血が通わなくなり、酸素が供給されない状態)します。⾎管の壁から⽔分が染み出して⻩斑部という網膜の中⼼部にむくみ(糖尿病性⻩斑浮腫)が生じて視⼒が低下したり、ものが歪んで⾒えたりします。血糖値のコントロールだけで改善することは難しく、網膜にレーザーを当てたり、抗VEGF薬と呼ばれる薬剤を硝子体内に注射したりする必要があります。

  5. 末期(増殖糖尿病網膜症)
虚血した網膜から新⽣⾎管とよばれる異常な⾎管が出現します。新生血管は通常の血管よりもろく、容易に出血します。すると目の中の硝子体と呼ばれる部分に出血を起こしたり、網膜剥離を起こしたりして、飛蚊症や突然の視力低下をきたします。難治な緑内障を生じることもあります。治療は網膜へのレーザー治療や⼿術が必要ですが、視⼒が正常に戻ることは期待できず、失明に至ることもあります。


網膜静脈閉塞症
網膜の血管(静脈)が詰まって閉塞し、網膜に出血を起こしたり、網膜がむくんだりする病気です。閉塞した静脈の部位に応じて、「網膜中心静脈閉塞症」「網膜静脈分枝閉塞症」とに分類されます。

  • 原因
動脈硬化に関係する高血圧や高脂血症、高コレステロール血症が発症の危険因子と考えられています。そのため、加齢に伴い40~50歳以上の方に発症しやすくなります。

  • 症状
網膜の出血では、出血した部位に応じた視野が欠けます。網膜のむくみでは視力が低下したり、ものが歪んで見えたりします。

  • 治療
閉塞した血管によって網膜が虚血(網膜に血が通わなくなり、酸素が供給されない状態)している場合には、網膜へのレーザー治療が必要です。網膜がむくんでいる場合には、抗VEGF薬と呼ばれる薬剤を硝子体内に注射する必要があります。これらと併せて、高血圧や高脂血症、高コレステロール血症の厳格なコントロールが必要です。


加齢黄斑変性症
加齢とともに網膜の中心である黄斑に障害があらわれる病気です。大きく次の2つに分類されます。
  • 「萎縮型」 加齢に伴い黄斑の細胞の働きが低下して黄斑が萎縮します。
  • 「滲出型」 黄斑のすぐ下に異常な血管(脈絡膜新生血管)ができて、出血したり黄斑がむくんだりします。
日本人ではほとんどが「滲出型」の加齢黄斑変性症です。加齢⻩斑変性は近年増加傾向にあり、50歳以上の80人に1人が発症すると言われています。

  • 原因
加齢が主な原因ですが、喫煙や高脂肪食、紫外線などが挙げられます。

  • 症状
ものが歪んで見えたり、中心が暗く見えたりします。

  • 治療
加齢黄斑変性は、治療を施さなければ約90%が視力0.1以下となってしまい、社会生活が困難になってしまいます。
「萎縮型」には残念ながら治療法がありません。「滲出型」では、VEGF薬と呼ばれる薬剤を硝子体内に注射したり、光線力学的療法という特殊なレーザーを照射したりする方法があります。また予防法として、禁煙・サプリメント(ビタミンやルテイン)・緑黄色野菜・紫外線予防があります。
サプリメントは門前の薬局で販売しております。お気軽にお問い合わせください。


網膜色素変性症
光を感じる網膜にある細胞(視細胞や網膜色素上皮細胞)に異常が生じる病気です。発症頻度は4,000〜8,000人に1人程度とされ、厚生労働省の難病指定を受けている病気のひとつです。

  • 原因
身体の設計図である遺伝子に異常があることで発症します。原因となる遺伝子は80種類以上が知られていて、遺伝子の種類によって遺伝の仕方も様々です。つまり、親が網膜色素変性症だからといって必ずしも子供に発症するわけではありません。家族歴がはっきりしないものは約半数を占めます。

  • 症状
典型例では10-20歳代で暗いところでの見えにくさ(夜盲)を感じます。徐々に視野が狭くなります(視野狭窄)。進行すると羞明(光がまぶしく感じること)や視力低下、色覚異常が生じます。また、白内障や網膜の中心である黄斑にむくみが出る(黄斑浮腫)といった合併症が知られています。

  • 治療
残念ながら有効な治療方法は確立されていません。ビタミンAや循環改善薬が補助的に用いられます。白内障や黄斑浮腫に対しては治療ができます。夜盲に対しては暗所支援眼鏡、羞明に対しては遮光眼鏡が使用されます。現在、網膜色素変性症を対象とした様々な治療の治験が進んでいます。

院長コメント

  • 症状の進行、遺伝の仕方は患者さんごとに異なります。進行度を判定するため、また、白内障や黄斑浮腫などの治療ができる合併症を逃さないために定期的な通院が必要です。
  • 治療法として、遺伝子治療や人工網膜、iPS細胞などの研究が確実に進んでいます。
  • 院長は浜松医科大学で網膜色素変性症の研究に取り組んできました。最新情報をお伝えできればと思いますので、お気軽にお問い合わせください。



こどもの病気

 

弱視
視力は、言語発達や運動発達などと同じく、成長に伴ってだんだん発達する能力です。0歳では0.1ぐらいの視力しかなく、3~5歳で1.0の視力に到達するとされます。この視力の成長段階に、何らかの原因によってうまく視力が成長しなかった状態を弱視と呼びます。

  • 原因と治療
 屈折異常(近視・遠視・乱視)
 遠視によるものが多いですが、程度が強ければ近視や乱視でも弱視の原因になります。治療としては適切な度数の眼鏡を装用することが大切です。
 左右の屈折異常(近視・遠視・乱視)の度数の差が大きい「不同視」 
 屈折異常の程度の強い目が弱視になります(屈折異常の程度が軽い目の視力は良好です)。遠視によるものが多いですが、程度が強ければ近視や乱視でも弱視の原因になります。治療としては適切な度数の眼鏡を装用することが大切です。その後の状態によっては、視力の良い目を遮蔽することで弱視の目の成長を促す「検眼遮蔽(アイパッチ)」が必要になるケースがあります。
 斜視 
 斜視になっている目では網膜の中心でものを見ていないため弱視の原因になります。斜視の原因に対する治療を行います。基本的には斜視になっていない目を遮蔽することで斜視になっている目の視力成長を促す「検眼遮蔽(アイパッチ)」を行います。斜視の手術が必要になるケースもあります。
 白内障や眼帯など 
 先天性の白内障などの眼疾患、眼帯装用によって「ものを見る」行為自体が妨げられると弱視の原因になります。妨げとなっているものを除去すべく治療が行われます。

院長コメント

弱視は「普通学級で授業を受けられないほどの高度な低視力」と心配されるかもしれませんが、早期発見と早期治療によって、ほとんどの場合で日常生活を送るうえで問題はありません。3歳児検診や就学時検診で異常を指摘された場合や、他に気になることがございましたら早めにご相談ください。
早期発見、早期治療で治療可能なことがほとんどです。



 

斜視
通常、視線は両目とも同じ目標に向かってそろっています。斜視とは、片方の目がまっすぐ目標を向いているにも関わらず、もう片方の目が違う方向を向いていることをいいます。

  • 原因
  •  ・目を動かす筋肉や神経の異常
     ・片方の視力が不良
     ・遠視(お子様の場合)
     ・加齢
     ・頭や体の病気
     ・スマートフォンの長時間使用

    • 症状
    • 立体感が低下します。大人の斜視では目の疲れやものが二重に見える症状がみられますことがあります。お子様の斜視では屋外でまぶしがったり、片目つむりが見られたりすることがあります。また、弱視の原因となることがあります。

      • 症状
      • 斜視となっている原因によって異なります。例えば片方の視力が不良である場合には原因に対する治療が必要です。遠視があるお子様では眼鏡装用が必要です。
        特にお子様では、弱視を予防するために早期発見、早期治療が大切です。


色覚異常
他の人と色が異なって見えてしまう状態のことをいいます。色の区別がつきにくい場合があり、日常生活に支障をきたしてしまうことがあります。先天色覚異常は男性では20人に1人、女性では500人に1人といわれており、決してまれではありません。

  • 原因
先天性のものと後天性のものがあります。先天性では遺伝的なものが原因です。後天性は、目の病気の一つの症状として色覚に異常が出るものをいいます。

  • 症状
区別がつきにくい色の組み合わせは、茶と緑、緑と灰色、赤と黒、橙と黄緑、ピンクと灰色、ピンクと水色、赤と緑、青と紫があるといわれています。
≪例≫
・紅葉がわかりにくい
・生焼けの肉がわかりにくい
・充電機のランプの色の変化がわかりにくい
・カレンダーの祝日が見分けにくい
・色で区別された路線図がわかりにくい
・黒板に赤いチョークで書かれるとわかりにくい
・描いた絵の色使いがおかしいと言われた

  • 注意点
残念ながら先天性の色覚異常を治すことはできません。しかし、多くのケースでは色の見え方が少し違うだけで、日常の生活に大きな支障をきたすことはまれです。自分の間違えやすい色や状況を理解しておくと便利です。

  • 治療
以下の一部の職種では制限があります。細かい変更がなされることあるため、その都度ご確認ください。
航空機乗務員 航空管制官 海技士 船舶操縦士 機関部船員
海上保安官 動力車操縦者 警察官 皇宮護衛官 入国警備官
自衛官 消防官 騎手 競艇選手 オートレース選手


鼻涙管閉塞症
涙は目の表面を潤したのち、上下のまぶたの目頭にある涙点に吸収されます。そののち、涙小管を経て涙嚢とよばれる涙袋にたまり、鼻涙管を通って鼻の奥へ排出されます。生後間もない赤ちゃんでは、鼻涙管が未発達なために開通していない場合があります。これを先天性鼻涙管閉塞と呼びます。

  • 症状
生後間もない状態から涙目がみられたり、目ヤニが多くみられたりします。涙嚢にバイ菌が感染すると涙嚢の部分(目頭から1cm程度内下方)が腫れることもあります。

  • 治療
通常は鼻涙管の発達に伴い自然に開通しますが、自然に開通しない場合は処置が必要なことがあります。


睫毛内反症
乳幼児では、下まぶたの皮膚や皮下脂肪が過剰なことが多いため、まつ毛が内側に押されて角膜と結膜に接触します。この状態を睫毛内反症と呼びます。角膜の傷や乱視の原因になります。

  • 症状
 ・眼がうるんでいる
 ・充血しやすい
 ・目やにが出る
 ・目のまわりをよく擦る

  • 治療
成長につれて自然に治ることが多いですが、角膜の傷や乱視によって弱視が懸念される場合には、早めに手術を行った方がよいことがあります。角膜の状態や視力の確認のために定期的な眼科への受診をお勧めします。


近視・遠視・乱視(眼鏡・コンタクトレンズ)

眼鏡

めがねをつくる

目が見えにくくなった時に、「眼鏡でなんとかならないかな」と思われるかもしれません。しかし、もしかしたら近視や乱視、老眼などではなく、何かの目の病気ではなかろうかと眼科を受診することが大切です。
日本眼科学会によると、医師の処方なしで作製された眼鏡の問題点で最も多いものが「眼に病気があるにもかかわらず、メガネを作ってしまったケース」です。治療が遅れて取り返しのつかない視力の低下を回避するためにも、眼鏡を作る際にはご面倒でもまず眼科への受診をお願いします。


コンタクトレンズ

コンタクトレンズ

コンタクトレンズは高度管理医療機器になりますので、コンタクトレンズを購入する際は、眼科を受診し検査及び診察を受けることが大切です。不適切な購入経路や誤った使用方法のために角膜潰瘍などの病気を生じて、永久的な視力障害を残すこともあります。
診察では目の状態を確認して、コンタクトレンズの装用が可能かどうかを判断し、その後レンズのタイプを相談しながら決めていきます。初めてコンタクトレンズを使用する方の場合にはつけ外しの練習や指導を行わせていただきます。

眼鏡を持ってなく、コンタクトレンズしかない方へ

コンタクトレンズ使用中に何か異常を感じた場合は、まずコンタクトレンズの使用を中止する必要があります。その際にメガネがないと、見え方に困るためにコンタクトレンズを外すことができません。しかし、それは決して眼にとって良いことではありません。
当院ではコンタクトレンズを希望する方に対し、必要に応じて眼鏡の有無の確認を行います(ただし、メガネの販売はいたしておりません)。
ご理解とご協力をお願いいたします。



 

硝子体注射
「硝子体注射」は、点眼薬や内服薬では効果が不十分な下記の疾患で用いられる治療法で、眼内(硝子体中)へ直接的に薬剤を投与することで全身的な副作用の発生リスクを軽減しつつ、眼内の病変に対してより強い治療効果を引き出します。
当院での日帰りによる処置が可能です。

≪適応疾患≫
  • 加齢黄斑変性症
  • 網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫
  • 糖尿病網膜症に伴う黄斑浮腫
  • 強度近視による脈絡膜新生血管
  • 血管新生緑内障

硝子体注射は非常に有効な治療法ですが、数か月すると病状が再発して複数回の注射が必要になるケースが多くみられます。
≪注射前後の流れ≫
①注射前説明
 診察と精密検査で硝子体注射が必要だと判断された場合、現在の病状や治療内容について詳しく説明いたします。
 感染予防のために注射3日前から抗菌薬の点眼をしていただきます。
②注射日
  • 指定の時間にご来院ください。注射後はモヤがかかったようにかすむことがありますので、車の運転は避けていただき、付き添いの方に車を  運転していただくか、タクシーをご利用ください。
  • 感染のリスクを抑えるために手術室で行います。点眼の麻酔をした後に、目の周りの皮膚と目の表面を消毒します。その後、顔全体に清潔なシーツをかけ、目の周りにバイ菌除けのシールを付けた後に、目を開けるための器具をつけます。
  • 注射は1分程度で終わります。帰宅前にスタッフから手術後の注意事項などの説明を受けていただきます。
  • 注射当日は洗顔・洗髪は控えてください。
③注射後
注射を受けた翌日は必ずご来院いただき、状態を観察します。感染を防ぐため、注射後は抗菌薬の点眼をしていただきます。