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よくある目の病気



白内障

 

白内障

目の中にある水晶体が濁って視力が低下することです。水晶体は、もともとは透明な組織でカメラのレンズのような役割を担っており、外から入ってきた光を網膜にピントを合わせる働きがあります。
  • 原因
最も多いのは加齢によるものですが、アトピー性皮膚炎やステロイド薬の治療歴、糖尿病、眼外傷、他の目の病気に続いて起こるものなどがあります。

  • 症状
濁った水晶体を通して物を見るので、目がかすむ、ピントが合わないといった症状がみられます。
また、外から入ってきた光が水晶体の濁りで散乱するため、まぶしく見えたり、物が二重に見えたりします。中には白内障の進行によって近視が進むことがあります。

  • 治療
点眼薬には⽩内障の進⾏を抑制する効果があると⾔われていますが、治す効果はありません。白内障による症状の改善には、手術が必要です。手術では濁った水晶体を取り除いた後に眼内レンズを挿入します。手術は局所麻酔で行い、10分程度の手術で終わりますので、日帰りによる治療が可能です。

緑内障

 

緑内障

目から入ってきた情報を脳に伝える役割を持つ視神経が、眼圧の上昇などによって障害され、見える範囲(視野)が狭くなる病気のことです。
  • 原因
40歳を過ぎると20人に1人は緑内障と言われています。しかし、なぜ緑内障になる人とならない人がいるのか、詳しいことはまだわかっていません。また、食生活や運動といった生活習慣とは無関係とされます。
緑内障の危険因子として、
  1. 両親や兄弟に緑内障の方がいる
  2. 眼圧が高い
  3. ご高齢
  4. 強度近視
がこれまでの研究で示されています。

  • 症状
緑内障のタイプによっては、頭痛や眼痛、吐き気が現れることがあります。しかし、ほとんどは自覚症状がないまま緩やかに進行していきますので、検診やほかの病気で眼科に受診した際に偶然発見されるケースが多いです。また、⼀度障害された視神経は回復することがないため、早期発⾒・早期治療が重要です。40歳を過ぎたら定期的に眼科の検診を受けることをお勧めします

  • 治療
眼圧を下げる点眼薬による治療が一般的です。残念ながら緑内障は治る病気ではありません。なるべく進行を遅らせることが治療の目的となります。しかし、ほとんどの緑内障は点眼薬を使うことで失明を予防できますので、毎日の点眼薬をしっかり続けていきましょう。点眼薬では十分な効果が得られず、手術が必要となりますケースもあります。




ドライアイ(乾き目)

 

ドライアイ

涙の量が不足したり、涙の質が低下したりすることで目の表面が乾燥し、目の不快感や見えにくさが生じている状態をドライアイとよびます。日本で2200万人もの患者さんがいるといわれ、さらに増加傾向にあります。
  • 原因
環境によるものや加齢によるものなどさまざまなものがあります。加齢に伴い涙の分泌量は一般的に低下すると言われます。環境によるものとして、エアコンの使用や、パソコンやスマートフォンの長時間使用、コンタクトレンズ装用が挙げられます。マイボーム腺機能不全という疾患が原因である場合があります。

  • 症状
 ・目が乾く
 ・目が疲れやすい
 ・目がかすむ
 ・目に不快感がある
 ・まぶしい
 ・目ヤニが出る
 ・目がゴロゴロする
 ・理由もなく涙が出る

  • 治療
目が乾燥すると、上記の症状だけでなく目の表面に傷ができたりしますので検査と治療が必要です。治療は基本的に点眼薬によるものになります。涙は水・ムチン・油で構成されており、それらのうちどれが不足するかによって点眼薬の種類が変わります。


眼精疲労

目を使う作業を続けることによって、目の疲れや痛みだけでなく頭痛や肩こりなどの全身症状を生じた状態です。

  • 原因
テレビ、パソコン、スマートフォンなどの画面を長時間見ると、ピントを調節する筋肉である毛様体筋に疲労が蓄積し、目の疲れを感じます。また、毛様体筋は自律神経によって支配されており、自律神経のバランスが崩れることによって全身の症状が現れるとされています。また、眼鏡やコンタクトレンズが合っていない、ドライアイ、斜視が原因となることもあります。

  • 治療
原因を取り除くことが重要です。テレビ、パソコン、スマートフォンを見る時間を減らす、適度な休憩をとる、度数のあった眼鏡やコンタクトレンズを使用することをお勧めします。目の周りを温める、適度な運動をする、こともまた効果的です。必要に応じてビタミン剤配合の点眼薬を使用します。


アレルギー性結膜炎(花粉症など)

 

花粉などのアレルギー反応を引き起こす物質が目の表面に付着して、結膜に炎症を起こす病気です。

  • 原因
2~4月のスギ花粉が有名ですが、3~5月のヒノキ、5~8月のイネ科(カモガヤなど)、8~10月のキク科(ヨモギやブタクサなど)でも起こります。花粉によるアレルギー性結膜炎は特定の季節で症状が生じるのに対して、ハウスダスト(ホコリ、ダニ、カビなど)や動物の毛によるアレルギー性結膜炎では季節に関係なく症状が見られます。コンタクトレンズの汚れが原因となることもあります。

  • 症状
 ・目のかゆみ
 ・目の充血
 ・目の異物感
 ・目やに
 ・涙が出る

  • 治療
抗アレルギー点眼薬による治療が基本になります。症状が強い場合にはステロイド点眼薬や免疫抑制点眼薬を使用する場合があります。花粉によるものでは、花粉飛散時期の約2週間前から抗アレルギー点眼薬による治療を始めておくと、ピーク時の症状が軽くなります。花粉症がひどい方は、症状があらわれる前に眼科を受診することをお勧めします。 


麦粒腫(ものもらい)

ものもらい

まぶたの中にある脂や汗を分泌する腺に細菌が感染して起こる炎症のことです。

  • 原因
多くはブドウ球菌という細菌が原因です。ブドウ球菌は皮膚や粘膜に常に存在している常在菌です。普段は悪影響を及ぼしませんが、身体の抵抗力が落ちると増殖し、腫れや痛みを引き起こします。また、汚れた手で目をこする、汚れたタオルで目を拭くなどの不衛生な状態によっても、ものもらいになりやすくなります。
  • 症状
初期にはまぶたの一部が赤く腫れて、異物感やかゆみを伴います。進行すると、まぶた全体が腫れて痛みが強くなります。

  • 治療
ブドウ球菌を殺菌するために抗菌薬の点眼や軟膏を使用します。症状が重い場合は抗菌薬の内服を使用します。抗菌薬への反応が悪い場合があり、その際にはまぶたを小さく切開するか注射針で膿を排出させることがあります。